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スマホを本棚に変える
「自炊代行」ガイド

本をデジタル化する自炊は、専用機材に加え、処理する時間とスペースが必要。そこで頼りになるのが自炊代行サービスです。

依頼前に必ずチェックしておくべきなのは、法律上の対応を明記しているか。その上で、集荷やファイル名変更などのオプションが充実している、使い勝手のいいサービスを選ぶことをオススメします。

このサイトでは安心して利用できる自炊代行会社をご紹介しています。

利用しやすさで比較!頼れる「自炊代行」ガイド » 自炊代行に依頼する前のチェックポイント » 漫画の自炊代行サービス

漫画の自炊代行サービス

目次

目次

「漫画の自炊代行ってどこに依頼すればいいの?」「それぞれ業者の特徴を詳しく知りたい!」と思っている方も多いことでしょう。
こちらでは、漫画の自炊代行を行っている業者の特徴や著作権への対応、会社情報などを詳しく紹介していきます。漫画の自炊代行サービスを利用したいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

漫画の自炊代行をしている会社を紹介!

こちらでは、漫画の自炊代行サービスも行なっている会社を一部紹介します。
※「コミック 自炊代行」でGoogle検索して表示された上位30位のサイトから、書籍の著作権について公式HPに記載している会社を10社紹介しています。(2023年6月29日時点)

漫画スキャン王

漫画スキャン王公式サイト
引用元:漫画スキャン王公式サイト(http://mangascanoh.com/)

漫画スキャン王の特徴

漫画スキャン王は、コミックの電子書籍化に対応している業者です。漫画のスキャンや品質にこだわりながら、納期厳守を心がけているのが特徴です。

漫画の自炊代行サービス内容

漫画スキャン王の漫画自炊代行サービスとして含まれているものは、下記の通りです。

その他、有料になりますがハードディスク納品などのサービスがあります。

著作権に関する対応

同社のサービスへの申し込みを行った時点で「著作権者の許諾を得たもの」として判断されます。必ず著作権所有者に許可を取ったうえで依頼をしてください。

漫画スキャンの会社情報

所在地 東京都中野区弥生町3-14-6 フローラルコート1F
営業時間 11:00~18:00
定休日 不定休

未来BOOK

未来BOOK公式サイト
引用元:未来BOOK公式サイト(https://www.miraibook.com/)

未来BOOKの特徴

未来BOOKは、小説や漫画、実用書、医学書などさまざまな種類の書籍を裁断・スキャン・電子化に対応している企業です。低コストで対応しており、ページ数による追加料金が発生しないのも魅力です。

漫画の自炊代行サービス内容

未来BOOKの漫画自炊代行は、下記の項目がサービスとして基本料金に含まれています。

そのほか有料になりますが、OCR処理やJPEG変換、カラースキャン、傾き補正処理なども行なっています。

著作権に関する対応

スキャン対応不可の作家については、公式サイトに掲載されています。依頼する前にしっかりと確認するようにしてください。

未来BOOKの会社情報

所在地 埼玉県幸手市緑台1-19-12 埼航ビル1階
営業時間 9:00~17:00
定休日 土・日・祝日 ※注文及び集荷は年中無休

スキャンピー

スキャンピー公式サイト
引用元:スキャンピー公式サイト(https://scanb.jp/)

スキャンピーの特徴

スキャンピーはお手持ちの書籍を裁断やスキャン代行に対応している業者です。アマゾンなどオンライン書店で購入した書籍のPDF化(電子化)も対応しており、直接の持ち込みも受け付けています。

漫画の自炊代行サービス内容

スキャンピ―の漫画の自炊代行サービスとして含まれているものとしては、下記が挙げられます。

そのほかにも、有料になりますがフルカラースキャンやOCR処理、JPEG変換、各種電子書籍端末最適化、DVD/USB納品などのオプションも実施しています。

著作権に関する対応

依頼する前に、すべての書籍に対して「著作権者の作業許諾」を得る必要があります。許諾されている書籍のみしか受け付けられておりませんので、依頼前に確認しておきましょう。

スキャンピーの会社情報

所在地 東京都新宿区西新宿7-14-5 富士ビル1F
営業時間 10:00〜20:00
定休日 12月30日〜1月3日のみ

そのままスキャン

そのままスキャン公式サイト
引用元:そのままスキャン公式サイト(https://sei-syou.com/)

そのままスキャンの特徴

雑誌や一般書籍、古書などさまざまな種類の書籍を裁断せず電子化するサービスに対応している業者です。10年以上、非破壊スキャンで培ってきたノウハウを持っており、お客様にとって適した電子化の提供を心がけています。

漫画の自炊代行サービス内容

そのままスキャンの漫画の自炊代行サービスについては、詳しく記載されていませんでした。裁断しない「非破壊スキャン」と「裁断スキャン」を選択でき、その処理法によってサービス内容が異なるようです。詳しくは直接お問い合わせください。

著作権に関する対応

著作権者に無断で電子化代行を委託することは原則として禁じられていることを踏まえ、そのままスキャンでは必ず依頼する前に権利者へ許諾を得ておくよう、注意喚起されています。

そのままスキャンの会社情報

所在地 東京都新宿区余丁町7-1 発明学会ビル2階
営業時間 10:00~19:00
定休日 記載なし

本スキャン

本スキャン公式サイト
引用元:本スキャン公式サイト(https://honscan.jp/ )

本スキャンの特徴

本スキャンは、お客様の大切な書籍や漫画を丁寧にスキャンして電子書籍にしている業者です。同社で対応している完全おまかせパックは、お客さんの要望にこたえ、冊数やページ数のカウントを丸投げで、ただ送って料金を振り込むだけというメニュー。大量の本を整理しなければいけないけれど、面倒なことは省きたいという方におすすめです。

漫画の自炊代行サービス内容

本スキャンの漫画自炊代行サービスとして含まれているものとしては、下記の通りです。

 

そのほか有料になりますが、各種デバイス機への最適化、OCR処理、DVD-Rでの納品などは有料オプションで受け付けています。

著作権に関する対応

権利者の許可を得た後に、本スキャンにPDF化の依頼をすることが前提となっています。詳しくは公式HPをご覧ください。

本スキャンの会社情報

所在地 愛知県名古屋市中区栄3-12-6 ライオンズマンション栄 412号
営業時間 10:00~18:00
定休日 土・日・祝日・年末年始・夏季

スキャンサポート

スキャンサポート公式サイト
引用元:スキャンサポート公式サイト(https://www.s-s-sendai.info/)

スキャンサポートの特徴

スキャンサポートでは、お客様が持っている本を電子書籍化(スキャン代行)するサービスを提供している企業。雑誌や同人誌、技術書、コミック、コンビニコミックなどさまざまな種類の書籍に対応した実績を持ちます。

漫画の自炊代行サービス内容

スキャンサポートの漫画の自炊代行サービスは「シンプルコース」「スペシャルコース(表紙カバースキャン込)」「コミックフルコース(表紙カバーフルスキャン込)」のどれかを選択するかで異なります。全てに共通しているサービスは下記の通りです。

その他にもファイル名変更、OCR処理、JPEG変換、DVD納品、高解像スキャンなどは有料オプションにて実施しています。

著作権に関する対応

著作権保護の約束事項に同意をいただくこと。書籍から変換された電子データは、私的利用の範囲内でのみ使用すること。変換された電子データをインターネット上で絶対に公開しないなど、スキャンサポートの規約に承諾できる方にのみ、自炊代行サービスを提供しています。

スキャンサポートの会社情報

所在地 宮城県仙台市泉区南光台4-28-4
営業時間 10:00~18:00
定休日 記載なし

D-LIBRARY

 D-LIBRARY公式サイト
引用元:D-LIBRARY公式サイト(https://d-library.net/books/)

D-LIBRARYの特徴

D-LIBRARYは、小説やコミック、参考書などの書籍を裁断・スキャン・PDF化に全国対応している業者。同社で行われているコミックプランは、表表紙スキャン・ファイル名変更込みで対応しているのが特徴です。

漫画の自炊代行サービス内容

D-LIBRARYの漫画自炊代行サービスは下記の内容が含まれています。

その他にも裏表紙スキャン、DVD-R/USB納品、スピード納品などを有料オプションとして取り扱っています。

著作権に関する対応

書籍は、著作権者の許可を得ているという判断のもとサービスを提供しています。

スキャン代行・電子書籍化サービス「D-LIBRARY」の会社情報

所在地 愛知県名古屋市千種区北千種1-4-10 kiwi c号
営業時間 記載なし
定休日 土日その他

デンシカーナドットコム

デンシカーナドットコム公式サイト
引用元:デンシカーナドットコム公式サイト(https://www.denshika-na.com/)

デンシカーナドットコムの特徴

デンシカーナドットコムは、同人作家や絵師の同人誌のスキャンに対応している業者です。ミリ単位で依頼できるのが大きな特徴。本棚のすきを詰めて図るだけなので、本の冊数を数えなくてもよいのが魅力です。なお、カット済みの書籍は受付不可なので注意してください。

漫画の自炊代行サービス内容

デンシカーナ ドットコムの漫画の通常スキャンでは、単純にスキャンを行うだけで表紙カバーなどのサービスは含まれていません。表紙カバーを含みスキャン依頼したい方はバリュースキャンに申し込んでください。

ファイル名変更、OCR処理、DVD納品などは有料オプションとして実施しています。

著作権に関する対応

依頼前に必ず「権利者の許諾を取っている」という書籍のみ、受け付けているとのことです。

デンシカーナドットコムの会社情報

所在地 上町営業所:大阪府大阪市中央区上町1丁目26−14
営業時間 記載なし
定休日 記載なし

Image工房

イメージ工房楽天市場サイト
引用元:イメージ工房 楽天市場(https://item.rakuten.co.jp/shonan-sk/sca-cmi50/)

Image工房の特徴

Image工房では、お客さんの大切な漫画を預かって電子書籍化サービスの提供を行っています。お気に入りの本を捨てることなく、パソコンやタブレットで閲覧できるようになるのが魅力です。

漫画の自炊代行サービス内容

image工房漫画の自炊代行サービスとして含まれているものとしては下記の項目です。

その他にも、有料オプションとしてOCR処理や前頁カラースキャン、DVD/USB納品なども行なっています。

著作権に関する対応

依頼前に権利者の許諾を必ず取る必要があること、依頼された書籍は「著作権者の許諾がある」と判断されて作業を進めることが公式HP上で明記されています。

Image工房の会社情報

所在地 神奈川県横須賀市長浦町1-25-2
営業時間 平日8:30~17:30/土曜8:30~12:00
定休日 日曜日/第2・第4土曜日

Jet-scan(ジェットスキャン)

ジェットスキャン公式サイト
引用元:ジェットスキャン公式サイト(https://www.jet-scan.jp/)

Jet-scan(ジェットスキャン)の特徴

Jet-scanは、書籍1冊ごとに採寸し、適したサイズにてデータを作成している業者です。不明な点はなんでも相談できるように丁寧なサポートを心がけているため、初めて書籍をデータ化する方でも安心して依頼できるでしょう。単行本や文庫、新書、コミック、雑誌、専門書などさまざまな書籍に対応しているのが特徴です。

漫画の自炊代行サービス内容

Jet-scanはページ数によって基本料金が異なります。その基本料金に含まれている自炊代行サービスは次の通りです。

OCR処理や解明度、スピード納期、納品メディアなどのサービスは、有料オプションとして取り扱っています。

著作権に関する対応

公式HPには「自炊を認めてられていない著作者様のデータ化をお断わり」とあり、依頼前には必ず著作者の許可をとって依頼する必要があります。

Jet-scan(ジェットスキャン)の会社情報

所在地 愛知県名古屋市緑区池上台2丁目21番地
営業時間 10:00~18:00
定休日 土日・祝日

自炊した漫画はどの端末で読む?

電子化した漫画はさまざまな端末で読むことができます。こちらでは携帯性の高い3つのデバイスでの利用についてまとめました。

電子書籍リーダー

電子書籍リーダーは電子書籍専用のデバイスです。よく知られているのがAmazonの「Kindle Paperwhite」や楽天「Kobo」などですが、ソニーや富士通といった幾つかのメーカーからも商品化され販売しています。

電子書籍リーダーはネット上の書籍をダウンロードする以外のサービスはありませんが、タブレットより軽くて長時間稼働するのが特徴です。多くの商品はモノクロですが、カラー対応の電子書籍リーダーもあります。紙の書籍に似た読み心地で読書を楽しめ、目にも優しい設定となっています。

タブレット

タブレットはスマホと同様のOSを採用しているため、電子書籍を楽しむだけでなくさまざまなアプリをインストールして幅広い機能を1台で活用できるのが特徴です。

また電子書籍リーダーやスマホ画面より大きくカラーディスプレイのため、吹き出し文字などが読みやすくカラー漫画も快適に楽しむことができます。

スマートフォン

軽くて携帯性の高いスマートフォンでも電子書籍を読むことができます。ただしスマホの画面は小さいのが難点。小説などの場合は単純に文字を拡大すれば読み進められますが、漫画はデッサンと吹き出し文字があるため拡大するとどうしてもバランスが悪くなってしまうデメリットがあります。

漫画を自炊しようとしたら…【よくある失敗例】

漫画はコミックにしても、週間漫画雑誌にしても文庫より厚みがありスペースが必要です。特に週間漫画雑誌は、月に4冊販売されるので気が付けば本棚に入りきらない、部屋が片付かない、と悩んでいる方も多いのでは?

こんな時に自分でPDF化できれば、スペースの確保ができるだけでなくスマホやタブレットで読みたい時にどこでも漫画が読めますね。しかし自炊に挑戦した結果、裁断やスキャンで失敗したという話もよく耳にします。こちらでは漫画自炊で失敗した例をいくつかピックアップして紹介します。

失敗例(1)漫画をまっすぐに裁断できなかった

裁断機の性能にもよりますが、漫画雑誌やコミック本の裁断には慣れと集中力が必要です。ある程度分解してから裁断するわけですが、圧のかけかたが違っただけでまっすぐに裁断できなくなります。また本の厚みに裁断機の方が負ける可能性もあります。力がいる作業なので、丁寧に裁断しようとすると力の弱い方は自炊できる冊数が限られるかもしれません。

初心者の方は、失敗しても問題無い本やチラシなどでまっすぐに裁断する練習をしてから本番に臨みましょう。

失敗例(2)データが一部消えてしまった

漫画の場合、左右の見開きページにデッサンが描かれていることが多々あります。そんなケースのコミック本や週間漫画雑誌などの裁断に失敗すると、見開きの真ん中のデータを損失して2ページがうまくつながらなくなったり、デッサンの一部を失ったりする可能性があります。

また裁断した後は、ページの糊付けなどをチェックしながらきちんと分解しないとスキャンがうまくできずにせっかくの漫画データの一部を失ってしまうこともあります。

失敗例(3)解像度が低いデータになってしまった

読取解像度(dpi)は「目の細かさ」です。dpiの数値が高いほどきれいな画像になる一方で、データ量が大きくなるためスキャンに時間がかかります。

漫画でよく使われるトーンは、黒の疎密で灰色の濃淡や、細かい模様を表現しています。スキャンする際に淡い色のトーンは、300dpi程度だと見えなくなることがありオリジナルの画質を損失する可能性も。また取り込む紙質によっては、黒白のコントラストがぼやけて荒いPDFになることもあります。

失敗例(4)時間もコストも予想以上にかかってしまった

漫画や書籍の自炊に必要なアイテムは「裁断機」「スキャナ」「OCRソフト」の3つです。これらをすべてそろえるとなると5万~7万円の予算が必要です。

また道具を使いこなすまでにある程度の時間が必要です。初心者であれば「裁断→分解作業→スキャナ取り込み→チェック作業」に20分~30分/冊かかります。慣れてくれば5分~10分程度でPDFにできるようですが、プライベートの時間を自炊に費やすことは必ずしもコスパが高い作業とは言えないかもしれません。

漫画を自炊するメリット&デメリット

こちらでは漫画を自炊することのメリットとデメリットを挙げていきます。漫画の自炊を業者に代行依頼するか自分で行うかは別として、下記の内容を理解したうえで自炊を検討してください。

漫画自炊のメリット

メリット(1)漫画の設置場所が減らせる

漫画好きの人にとって漫画の収納場所は悩ましい問題です。例えばコミック本の場合は、週間雑誌のストーリー漫画であれば年に3冊~5冊発行されます。お気に入りの複数の漫画コミックを随時購入すれば、本棚はあっという間に一杯になるでしょう。収納できなくなった漫画は平積みされて部屋が散らかってみえてしまうというケースが多々あると思います。

この問題を解決できるのが漫画の電子書籍化です。電子化することで本棚や押し入れなどに収納していた本を減らせるので、スペースを有効に使えるようになります。

メリット(2)大量の漫画を持ち運べて、いつでも読める

漫画を電子書籍化すれば、大量の漫画データを持ち運びできます。データ化したものをタブレットなどの携帯型端末に入れることで、電車やバスでの移動中のような日常の隙間時間で、場所を選ばず気軽に読むことができます。

メリット(3)PDFデータにすれば劣化しない

紙の本は丁寧に保管していたとしても、時間が経てば劣化します。劣化の原因には幾つかの理由がありますが、特に「光」と「空気」が問題です。外から差し込む太陽の光や蛍光灯の紫外線が紙に含まれる成分に反応して劣化を起こし、変色(黄ばむ)してしまいます。また空気に含まれる水分(湿気)も紙に悪影響を及ぼします。

お気に入りの漫画をいつまでもきれいな状態で読みたいならば、PDFデータにして保存しましょう。劣化の心配がなくなります。

漫画自炊のデメリット

デメリット(1)漫画を裁断する必要がある

漫画をPDFデータ化するには、コミックや書籍を裁断してスキャナーに取り込みます。漫画本を分解する必要があるため、原本をそのまま残して所有しておきたいという方には向いていません。

漫画の自炊は、「描かれている内容だけに興味がある」という方や、電子化用と原本保存用の2冊買える方が対象になるでしょう。

デメリット(2)液晶画面での閲覧が苦手な人には向かない

タブレットなどの携帯端末で読むと目がすぐに疲れてしまう、という方に電子書籍化は向いていません。目が疲れやすい原因には、LEDディスプレイからのブルーライトや読む姿勢など挙げられますが、液晶画面を継続して見られない方にとっては、手間と時間、コストをかけてまでデータ化するほど、大きなメリットは得られないでしょう。

デメリット(3)自炊した漫画の貸し借りができない

漫画や書籍の電子書籍化と著作権は切り離せない問題です。著作権とは著作者が自身の著作物を所有する権利のことで、この権利によって著作物が勝手に複製や放送をされないように保護されています。

著作権法第30条(※)によると、「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。」とあります。

著作物を個人が所有し、個人が利用するための複製(自炊)は合法です。家族間での貸し借りも問題ありませんが、友人への貸し借りはグレーゾーン、あるいはNGになる可能性もあるので注意が必要です。

参照元:法令リード 著作権法
(https://hourei.net/law/345AC0000000048)

自炊が難しい場合は代行サービスもあり

よくある自炊の失敗例をいくつか挙げましたが、慣れてくれば短時間で上手くPDF化でき、自分のこだわりや理想通りに取り込むこともできるようになります。ただし、自炊に費やす時間と労力、初期費用、メンテナンス費用などを考えると自炊代行サービスを検討するのもひとつの方法です。

表裏紙のカラースキャンやファイル名の変更まで無料サービスしてくれる業者もあります。プロの処理によって大切な漫画をいつまでも楽しめる状態で手元に置くことができるでしょう。

自炊代行サービスの内容

自炊代行サービスを利用する場合、「1冊いくら」という基本料金だけでなく、この料金にどのようなサービスが含まれているのか確認しましょう。書籍を送る送料やカラースキャン、OCR処理など無料でサービスしている業者もあるため、別途払いの業者とどちらが得かチェックする必要があります。

また電子化の出来にこだわりたい人は、どのようなカスタマイズのサービスがあるのか、その追加料金額なども事前にチェックしてください。こちらでは自炊代行サービス業者が実施しているサービス内容を紹介していきます。

集荷サービス

集荷サービスとは、自炊代行業者が提携している宅配便が、指定の時間に集荷しに来てくれるサービスです。業者によっては「100冊以上の依頼で○○圏内であれば無料で集荷」とか「○○圏内限定!1箱30Kg以内500円/箱で集荷します」など、一般的な送料よりずっとお得に利用できる場合があります。

OCR処理

OCRとは、スキャンした画像の中から文字を見つけ出してテキストデータに変換する「光学文字認識」という技術のことです。このOCT処理されたテキストは、パソコンで入力した文字と同じようにコピーや検索ができるようになり、ファイリングや書籍検索がしやすくなります。このOCR処理は、別途料金が発生する場合と無料の場合があります。

フルカラースキャン

一般的にモノクロページよりカラーページをスキャンする方が割高です。漫画の場合はカバーや見開きページがカラーの場合も多いため、フルカラースキャンの料金が気になるところです。表紙のカラーページスキャンは基本料金に含まれているという業者もあるのでチェックしましょう。 

表紙・カバーのスキャン

漫画や書籍に付随しているカバーや表紙のスキャンは基本料金に含まれている業者が多いようですが、依頼する際は一応確認しましょう。カラーページの場合は別料金が発生するケースもあります。 

小冊子・付録スキャン

漫画本に付属されている小冊子や付録もスキャンを依頼することができます。業者によって小冊子や付録の電子化料金が発生するか否かは異なります。小冊子や付録も大切なコンテンツなのでぜひ確認してください。

ハガキ・しおり取り外し

漫画本のなかには、ハガキやしおりなどが挟まっていることがありますが、これらを無料で業者側が取り除いてくれるサービスもあります。 

電子書籍リーダー(端末)の最適化

自炊代行会社の中には、漫画と活字本(小説など)の差別化意識的に行っている業者があります。ページ全体の色味を配慮し、印刷物特有のカスレや紙繊維の模様を除いて漫画に適切なデータ作りのチューニング手法による電子化を実施。そのためKindleやKoboなどの電子書籍リーダー、タブレット、スマートフォンにダウンロードしても最適化された状態で読み進めることができます。

画質・仕様のカスタム

スキャンした画像のコントラスト調整や傾きの補正修正、画素数を高めたスキャンなど、こだわりのある方向けのカスタムサービスを受け付けている業者もあります。 

納品データ形式の選択

自炊代行会社から納品される際、通常は依頼主のメールアドレスへPDFファイルダウンロード用URLが送付され、そこからダウンロードする方法が取られます。その方法以外にもDVDやB-ray、USBメモリなど別の納品法を有料オプションサービスとして実施している業者もあります。

【番外編】どんな漫画でも自炊代行できるの?

有料の自炊代行サービスに依頼する場合、どんな状態の漫画でも自炊できるわけではありません。漫画本の劣化や本の状態によってはスキャンすることが難しいため、受け付けを断られるケースもあります。こちらでは、スキャンが困難とされる漫画本の状態について紹介していきます。

スキャンできない場合がある書籍の例

まずは、本の状態によってスキャンが困難とされる例を挙げていきます。

  • 紙の劣化が激しく、破損や汚れ、ページの折れなどが著しい書籍
  • 湿気で紙のシワや波打った状態の書籍
  • カビが発生している書籍
  • リングや金具で綴じてある書籍
  • プリント類が大量に貼ってある書籍
  • 厚い紙質、薄い紙質、ざらざらした紙質ページのある書籍
  • ビニール、皮、合皮素材、プラスチック素材の紙、クリアファイルなどのページがある書籍
  • 金、銀、プリズム(七色光沢)等の紙や文字ページのある書籍。(光が乱反射して画像が乱れる可能性がある)

上記のように、スキャンの機器に通すのが難しい状態・素材の書籍については、依頼をしても返却されるか、追加料金が発生する恐れがあります。

また、スキャンできない書籍タイプとしては、下記のような例が挙げられます。

  • A3サイズ(297×420mm)より大きいサイズの本
  • 飛び出す本、立体加工の本
  • スキャン対応不可著作者の作品

スキャンできない書籍サイズは代行サービスによって異なるため、事前に確認してください。また漫画を含め、書籍は著作権の対象となる知的財産です。そのため作家・漫画家によっては、コピーやスキャンを禁じていることがあります。その場合、自炊代行サービス業者は受付してくれないため注意しましょう。

例えば「名探偵コナン」で有名な青山剛昌氏や、「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦氏、「君にとどけ」の椎名軽穂氏などの作品が対象となります。スキャン代行サービスの公式サイトで「スキャン対応不可著作者リスト」が記載されていることが多いので、確認してください。

劣化や破損があっても別料金で対応できる場合も

紙の劣化が著しいものや、ページが破れたり角折れがひどかったりしてまっすぐに直らない書籍なども、 追加料金を支払えばスキャンしてくれる業者もあります。このような状態の書籍のスキャンは、一枚一枚丁寧な作業が必要となるため、どうしても割高になってしまいます。自炊代行業者と相談して、料金に納得できるようであれば依頼してください。

もし、業者がスキャンできないと判断した場合、そのタイミングによっては裁断済みとなっている可能性もあります。また、スキャン作業などの原価が発生しているため、スキャン代金が返金されないこともあるようです。そういったリスクを了承したうえで依頼しましょう。

自炊代行の注意点

著作権の問題で自炊NGの場合がある

自炊を他社に依頼することは、場合によっては著作権侵害に当たる可能性があります。以前には裁判になった例も。著作権法では自分の本を自分で使用する目的で複製するのは問題なく、自身で自炊を行うこと自体は違法ではありません。

ただし、自炊したものをネットにアップロードしたり無断で売ったりすることは禁じられています。同様の理由で、自炊代行業者が本をスキャン(複製)し、他人に売るという行為は違法だということです。

なお、作者から許諾を得ている自炊代行会社もあって、その場合は違法には該当せず、また、全ての作家がNGというわけでもありません。自炊代行を許可している作家がいる一方、一部にはNGの作家もいるということを覚えておきましょう。

本を裁断する必要がある

自炊代行を利用すると、基本的に本を裁断しなくてはいけません。いくら本が手元に戻ってこないとはいえ、好きな本をバラバラにするのに抵抗がある方もいるのではないでしょうか。

自炊代行業者は破壊スキャナーを使用した裁断が前提であり、原本を保存することが難しいです。社内資料など万が一データが紛失したときのために紙の資料も保管したい場合や、思い入れがあって紙の本も残しておきたい場合でも、期待に応えられないケースが多いでしょう。

ただし、業者によっては本を破損せずに自炊できる場合もあります。そのようなケースでも本は返却されず、溶解処理して破棄されるので気を付けましょう。ただし、本の著作権が本人にある場合は返却対象になります。

古い本の痛みも電子化したデータに反映される

古い書籍の場合、劣化していたり痛みが激しかったりすることがあります。そのような本を電子化すると、黄ばみや汚れがそのままデータに反映されしまうことに。業務用スキャナーは性能が高いですが、痛みが激しい場合にはなかなかキレイにスキャンするのは難しいでしょう。

タブレットや電子書籍リーダーで表示する際、汚れや染みなどがあると汚く、通常の電子書籍を読むのと同じ環境で見た場合相対的に見づらくなってしまうことも。また、書籍をキレイにスキャンするにはスキャナーの性能だけでなく担当者のスキルも必要になります。

電子化まで数カ月ほど待つ場合もある

自炊は近年注目度が高く、注文が殺到している自炊代行業者もあります。業者によっては予約してから、電子化まで数カ月ほど待つ場合も少なくありません。

書籍をすぐに電子化したい場合は、さまざまな業者を見て回る必要がでてきます。早くできる業者もありますが、中には満足いくスキルがなかったりするケースも。できれば時間のゆとりを持って自炊代行を依頼するのがおすすめです。結果的には自分で自炊をした方が早い場合もあります。

自炊代行業者と法人向けスキャンサービスの違い

主な違いとして、次のようなものがあげられます。

スキャナーが違う

自炊代行業者がおもに使用しているのは、ADFという自動スキャナーです。ページ1枚1枚をバラバラにするために背表紙を裁断した上で、自動スキャンしていきます。かなりコストをおさえやすいのが特徴です。ただ、たいてい対応サイズがA3まででなので、A2以上の資料には対応不可能である場合が多いです。

一方、法人向けスキャンサービスでは、ADFだけでなく、裁断を必要としない非破壊スキャナーを所有しているのが一般的です。大判専用のものから名刺専用のものまで、幅ひろいタイプを使用してお客さんのニーズに対応しています。

著作権を順守しながら自炊している

自炊代行業者が提供しているサービスには、著作権法に違反しているものも一部含まれています。もちろん、ほとんどの業者は法律を守っていますが、一部そうではない業者もいるので、仕事を依頼する際にはホームページなどで著作権に対する姿勢を確認できる業者を選ぶようにしましょう。

法人向けスキャンサービスの場合は、扱う対象がそもそも著作権法が問題にならないようなものである依頼が多いです。著作権法上問題になる可能性がある場合には、ほとんどの自炊代行業者と同様、依頼を断っているところが多いと考えられます。

セキュリティへの配慮

自炊代行業者は、ホームページ上などでセキュリティへの言及をしていないところが多いです。言及がなくても、実際にはセキュリティを徹底している可能性はありますが、法人の資料を扱う場合などは、やはり気になる点だといえます。

法人向けスキャンサービスの場合は、扱う対象がそもそも著作権法で問題にならない依頼である場合がほとんどです。

個人向けの自炊代行の実績が豊富

実績の豊富さについては、ホームページ上などに記載されていることが少なくありません。自炊代行業者の場合は利用人数やスキャンページ数などを紹介していることが多く、また、法人向けスキャンサービスの場合は、企業ロゴ一覧や企業のインタビュー記事を紹介する記事なども見受けられます。ただ、基本的には個人向けの自炊代行のほうがメインとなっています。

自分で漫画を自炊するやり方

自分で漫画を自炊するにはどのような手順が必要なのでしょう。こちらではステップごとの手順を説明していきます。自炊するのに必要なアイテムは「スキャナー」「裁断機」「電子データを取り込む端末」です。

1.自炊したい漫画ごとにフォルダを作成

漫画を自炊する作業に入る前に、パソコン上で自炊する漫画のフォルダを作っておきましょう。

パソコンのフォルダアプリを起動させ、新規作成から「フォルダ」をクリック。今回の作業で電子化する冊数分のフォルダを「コピー&ペースト」してください。各フォルダに漫画のタイトルや巻数などの名前を付けておくことを忘れずに。

2.スキャナーを用意して詳細設定

次にスキャナーを立ち上げて設定を行います。参考までに「ScanSnap」の詳細設定を紹介します。

以上の工程で設定が完了します。

3.漫画の表紙をカッターで切り取る

次に漫画の表紙を本体から切り落とします。なお、本を裁断せずに読み込むこともできますが、歪みが生じやすく、1ページずつ手でめくりながら読み込むため効率が悪くなるため裁断をおすすめします。

表紙を裁断するときはカッターを見開きページに入れ込み、丁寧に切り落としましょう。

4.漫画の本体を裁断

表紙を切り落としたら、漫画本体の裁断作業にはいります。裁断機によって裁断できる厚みが異なるため、裁断機に掛ける前に「一度に裁断できる枚数」をチェックしてください。その枚数を確認したうえで、カッターを使用して適当な厚さに切り分けます。

切り分けが終わったら裁断機を使って本の糊付け部分を裁断します。

5.スキャン前のチェック(裁断面の確認)

いよいよスキャンに入ります、スムーズに作業がすすむように漫画本の裁断面を確認してください。ページがくっついていると作業中にエラーが生じたり、紙面に折り目が付いてしまったりすることがあります。

6.表紙カバーと本体の表紙をスキャン

まずは表紙カバーと本体の表紙をスキャンします。このとき注意したいのが、表紙カバーと表紙は必ず「裏返して下向き」で読み込ませることです。このようにしないと逆向きでスキャンされてしまいます。

7.漫画の本体をスキャン

次に漫画の本体をスキャンします。この時も裏返しにしてページ上側からスキャナーに差し込みます。また最初のページを一番下におき、最後のページが上にくるようにセットしてください。あとはスイッチを押すだけです。

8.スキャンしたファイルを保存してフォルダを振り分ける

最後にスキャンが終わったらイメージファイルを保存してフォルダを振り分けます。アプリによってはZIPファイルにする必要があります。

【必要な方のみ】電子書籍リーダーに格納

電子書籍が読めるアプリをダウンロードすれば、漫画を読むことができます。

安さと使い勝手の良さを両立した、おすすめの自炊代行会社を紹介

このサイトでは、そんな本の自炊を代行してくれる会社・32社の情報を掲載しています。トップページでは、気軽に依頼できる安さと使い勝手の良さを両立した、当サイトおすすめの3社をピックアップ。ぜひ自炊代行会社選びの参考にしてみてください。

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安くてキレイ&使いやすいおすすめの自炊代行サービス3選
                   
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▼Google検索で「自炊代行サービス」と検索した結果から、上位50位内に表示される自炊代行サービスを全て紹介。
その内、コミックや単行本など一般的な書籍が収まるB5サイズの料金が調査内企業で最安値であり、かつ納期が30営業日内であること、無料オプションとして基本的な機能である「ファイル名変更」が含まれていることを含む、法律に則った自炊代行業務を行っている業者3社を選出した。(2023年4月25日時点)。
・B5サイズ(B6判の単行本や新書サイズの漫画など)に対応できる
・B5サイズ1冊(1~300ページ)の基本料金が165円以下
・法律対応あり(許諾を受けていない書籍の返送)
・ファイル名変更が無料でできる
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※1:100冊までの場合
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法律対応で安心して頼める自炊代行サービス3社を紹介!